Posts by Masumi Isobe

海外の宇宙ニュース:NASAのInSightミッション、終了へのカウントダウン

太陽電池パネルに積もったちりが、これまで多くの「火震」を検出してきたNASAの火星着陸機InSightが今夏、その役目を終えることを告げています。ですが地球以外での天体における地震観測は、InSightとともに終わるというわけではありません。ISASの研究者が語ります。

このところ、太陽がとても元気です ─第25活動周期の太陽を見すえて─

研究者であるにも関わらず、ずいぶんと感覚的なタイトルを付けてしまいました。太陽が「元気」とは、どういう意味でしょうか?このブログでは、2020年代に入り勢いを増しつつある太陽活動の様子と、Solar-C (EUVST)などの将来ミッションが今後太陽観測を実現していく意義についてご紹介します。

海外の宇宙ニュース:最も遠い(最も古い)銀河の候補が発見される

2022年は古代天体の発見が相次ぐ記録的な年になっています!この2ヶ月の間にハッブル宇宙望遠鏡は、宇宙が誕生してからまだ10億年にも満たない頃に存在していた星と、急速に成長しているブラックホールの両方を発見しました。そして4月初めには、観測史上最古の(最も遠い)銀河の候補の発見が、国際的な天文学の専門誌2誌に発表されました。

世界初!「回転デトネーションエンジン」宇宙飛行実証成功と、それを記録した大容量データ装置の回収のための新型サンプルリターンカプセル

観測ロケットの飛行時間は短く、全長8メートルのロケットは打ち上げから8分後に海洋上に落下しました。このロケットとともに海へと落下したのはJAXAの最新型再突入カプセルに埋め込まれた、飛行に関する情報が記録されたチップです。ここから得られたデータは、新しいタイプのロケットエンジンを搭載したS-520-31号機が、世界で初めて新しいエンジンによる宇宙飛翔を6秒間にわたって成功させたことを明らかにしました。

海外の宇宙ニュース:新たな地球トロヤ群小惑星が確認される

2020年の終わり、地球近傍小惑星「2020 XL5」が発見されました。先月発表された論文では、軌道を解析した結果から、この小惑星が実は地球のトロヤ群小惑星(太陽の周りを地球と同じ周期で回る小惑星)であるということが明らかにされました。 この発見が意味することや今後の探査の展望について、ISASの研究者が語ります。

宇宙に生命を探すということ:生命居住可能天体探査に必要なものとは?微生物学者・鈴木志野、かく語りき。

「生命がどこかにいるのだとすれば、それはまず誕生しなければいけません。」宇宙科学研究所、学際科学研究系の鈴木志野准教授はこのように話します。「よって、どういった惑星環境があれば生命が生み出されるのかを知ることが、地球外生命の発見に必要だということです。つまり、生命の起源の理解と地球外生命探査とは表裏一体なのです。」

深宇宙をともに冒険するために-ハンスイェルク・ディトゥス教授が、宇宙科学研究所賞授賞式で「友人としてつき合うこと」の重要性について語りました

「まず初めに、」ハンスイェルク・ディトゥス博士は宇宙科学研究所賞の授賞式でこのように始めました。「社会的、政治的な変化に屈さない、長い間維持できる、サステナブル(持続的)な協力体制が必要です。これは私生活においては友情と呼ばれるものです。宇宙機関同士であっても、友好関係を築いていくことは私たちの義務と言えます。」

海外の宇宙ニュース: NASAパーカー太陽探査機が太陽大気(コロナ)での「その場」観測を実施

NASAは「人類はついに太陽を触りました」とのリリースを出しました。これは、どういう意味なのでしょうか?私たちの太陽を探査することの重要性について、ISASの研究者がコメントしています。

海外の宇宙ニュース:小惑星イトカワが示唆する、地球の海のもうひとつの起源

岩石惑星たる地球がどのようにして水を得たのかということを理解することは、惑星のハビタビリティがどう実現されるかを理解する上で重要なポイントとなります。 「はやぶさ」初号機が採取して2010年に地球に届けた小惑星イトカワ・サンプルを分析することで発見された、水の新たな起源説とは?

ウェッブ望遠鏡が切り拓く、天文学の新時代

今月、最新の主力宇宙望遠鏡であるジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が打ち上げられました。ISASの国際トップヤングフェロー(ITYF)であるライアン・ラウ博士は、ウェッブ望遠鏡を用いた初期観測プロジェクトの一つを率いています。天文学分野でこれほど待望されたことのない観測装置であるウェッブ望遠鏡について、ラウ博士が期待することを語ります。

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