Posts by Masumi Isobe

世界の宇宙ニュース:ふたご座流星群の発生源は、地上で発見された珍しい隕石タイプの母天体?

小惑星フェートンの新たな観測で、この活動的な小惑星の組成が「CYコンドライト隕石」と一致する可能性が示唆されました。これは何を意味するのでしょうか?研究者らがコメントしています。

再生への道のり:「XRISM」におけるNASA・ JAXAの協力の形

今年9月に打ち上げられたX線天文衛星「XRISM」(くりずむ)は、宇宙望遠鏡として初めての観測(ファースト・ライト)が待たれています。XRISMは科学者たちが40年にわたって宇宙への投入を試みてきた宇宙望遠鏡であり、JAXAとNASAが協力して準備を進めてきた"再生"ミッションです。

小惑星のかけら、海外へ旅立つ

「黒い保護ケースを腕に抱えて空港の税関に到着したのは、かなり早朝のことでした。ケースの中にはめ込まれた緩衝材の中には、太陽系そのものとほぼ同じ年齢の、2つの小さな粒子が収められていました。」 小惑星リュウグウの粒子を一般向け展示のため英国とフランスに自ら運んだエリザベス・タスカー准教授が、その旅にまつわる経験をまとめました。

魔の20分?:SLIMが挑む、月面への高精度ピンポイント着陸

小型月着陸実証機、SLIMがまもなく打ち上げられようとしています。SLIMはこれまでの着陸機とどんなところが違い、何を成し遂げようとしているのでしょうか。

世界の宇宙ニュース:彗星と小惑星との境目は曖昧になりつつある。

ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)は、多くの小惑星が存在する領域にあって「メインベルト彗星」と呼ばれるリード彗星を観測しました。最近の観測により、彗星と小惑星の区別があいまいになってきています。研究者がコメントしました。

世界の宇宙ニュース:フェートンの尾の意外な正体

小惑星フェートン(3200)は地球近傍小惑星としてカテゴライズされていますが、自分のことを彗星だと思い込んでいるようです。ですが、新たな観測により、フェートンの尾の正体が実はダストではなく、主にナトリウムガスであることが明らかになりました。これが意味することは?研究者がコメントしました。

小惑星リュウグウからのサンプルリターン:2023年度までのまとめ

今年3月20日、地球外物質研究グループのキュレーションチームのメンバーは、地球由来の汚染を防ぐために身に着けていた防護服を脱ぎ、宇宙科学探査交流棟でミッションと初期分析チームのリーダーらと合流しました。「はやぶさ2」探査機が小惑星リュウグウのかけらを地球に届けてから2年余りが経過したこの日、全員が揃ってこれまでの成果をまとめて発表しました。

<p style='line-height:1.4'>究極の答えを求めて </br><span style='font-size: 22px; text-transform: none;'>宇宙科学における驚異的な進歩の原動力とは―NASAでの42年を経てジム・グリーン氏が語る</span></p>

究極の答えを求めて
宇宙科学における驚異的な進歩の原動力とは―NASAでの42年を経てジム・グリーン氏が語る

「42年です。42でなければならなかったんです、なぜならそれが答えですから!」 

木星氷衛星探査計画「JUICE」搭載:
JUICE 搭載磁力計(J-MAG)

木星氷衛星探査計画 /ガニメデ周回衛星 「JUICE」は欧州宇宙機関(ESA)が主導するミッションで、装置開発とサイエンスチームの両方に日本も大きく関わっています。日本が関わるJUICE搭載機器について、一つずつ詳しく解説しています。ミッションの概要についての記事は [こちら]です。 文:松岡 彩子 (京都大学、J-MAG-Japan 主任研究者)J-MAG 磁場計測器 概要書 ガニメデの磁場の高精度測定に挑む 磁力計(J-MAG)は、JUICE 探査機に搭載された主要な観測機器の一つである。 JUICE は木星の衛星の地下構造を明らかにすることを主要な目的としており、それには磁力計による磁場観測が重要な役割を果たす。まず、木星の衛星、特にガニメデ、カリスト、エウロパのような氷で覆われた衛星の内部構造が理解できると期待されている。氷の衛星表面の下にあると考えられている液体の水の海の深さや電気伝導度(電気の通しやすさ)を知ることが出来るだろう。衛星内部で磁場が発生するしくみや、衛星の地下海に電流が流れて磁場を生み出す様子も興味深い。 また、磁場は木星の磁気圏内のプラズマの物理過程に深く関わっている。磁場を計測することにより、プラズマのダイナミクスや、オーロラ現象、木星系内を流れる様々な電流について理解を進めることができる。 J-MAG磁力計は、探査機の場所における、直流から64Hzまでの周波数の磁場の強度とベクトル(方向)を測定する。これまで多くの探査機で使用された実績を持つ、成熟した設計による2式のフラックスゲートセンサと、近年開発された技術を利用して磁場強度を測定する「結合暗状態磁力計」(CDSM)センサの組み合わせである。 項目 要求性能 測定範囲 (科学観測期間における) ±8,000...

JUICE: 日本も参加するESA主導ミッション、いよいよ氷衛星へ向けて打ち上げへ

今月、木星氷衛星探査計画 /ガニメデ周回衛星 「JUICE」は、太陽系最大の惑星である木星の氷衛星へと、8年の長きにわたる旅を始めることになっています。JUICEは欧州宇宙機関(ESA)が主導するミッションで、装置開発とサイエンスチームの両方に日本も大きく関わっています。

1 2 3 5