Cosmos

いま、ISASで起きていること

地球環境を締め出せ:小惑星リュウグウサンプルを汚染から守るために

「これ、ウチではないよね?」あるメディア記事を受け、このたったひと言のメールが地球外物質研究グループ宛に送られました。「はやぶさ2」が打ち上げられる前からもリュウグウ試料を保護するための手順がしっかりと講じられてきていたことから、JAXA内での微生物による汚染はないことをチームは確信していました。

地球環境を締め出せ:小惑星リュウグウサンプルを汚染から守るために

「これ、ウチではないよね?」あるメディア記事を受け、このたったひと言のメールが地球外物質研究グループ宛に送られました。「はやぶさ2」が打ち上げられる前からもリュウグウ試料を保護するための手順がしっかりと講じられてきていたことから、JAXA内での微生物による汚染はないことをチームは確信していました。

世界の宇宙ニュース:NASAのEuropa Clipper、氷衛星へ!

今年10月15日(日本時間)、NASAのEuropa Clipper (エウロパ・クリッパー)が米国フロリダから打ち上げられました。その行先、太陽から地球までの距離の5倍以上も遠い場所を周るエウロパは、荒涼としている凍てついた球体に過ぎないはず。ですがこの氷衛星は、地球外で生命が存在する可能性がかなり高い場所かもしれないのです。

地球を守れ!:プラネタリーディフェンス(惑星防衛)船隊

2024年10月7日、「Hera」(ヘラ)が打ち上げられました。これは、万が一のときに地球を守るために必要となる、小惑星の情報を集めるための探査機の船隊の一つです。

過去のかけらを比較する:NASAから小惑星Bennuの粒子が到着

NASAのOSIRIS-Rexが小惑星Bennu(ベヌー)から回収したサンプルの一部が宇宙科学研究所に受け渡されました!研究チームは、小惑星リュウグウの粒子とともに2つの小惑星の初めての比較研究に着手します。

月面着陸 Behind the scenes: SLIMが新たな歴史を刻んだ夜、その舞台裏では

記者の一人が手を挙げマイクが渡されると、JAXAの登壇者たちの顔を一通り眺めました。「着陸は成功しました…」と彼は話し始めました。「もうちょっと喜んでも良いと思うんですが?」その瞬間、相模原キャンパスの反対側、管制室の外の廊下に笑い声が響き渡りました。

世界の宇宙ニュース:ふたご座流星群の発生源は、地上で発見された珍しい隕石タイプの母天体?

小惑星フェートンの新たな観測で、この活動的な小惑星の組成が「CYコンドライト隕石」と一致する可能性が示唆されました。これは何を意味するのでしょうか?研究者らがコメントしています。

再生への道のり:「XRISM」におけるNASA・ JAXAの協力の形

今年9月に打ち上げられたX線天文衛星「XRISM」(くりずむ)は、宇宙望遠鏡として初めての観測(ファースト・ライト)が待たれています。XRISMは科学者たちが40年にわたって宇宙への投入を試みてきた宇宙望遠鏡であり、JAXAとNASAが協力して準備を進めてきた"再生"ミッションです。

小惑星のかけら、海外へ旅立つ

「黒い保護ケースを腕に抱えて空港の税関に到着したのは、かなり早朝のことでした。ケースの中にはめ込まれた緩衝材の中には、太陽系そのものとほぼ同じ年齢の、2つの小さな粒子が収められていました。」 小惑星リュウグウの粒子を一般向け展示のため英国とフランスに自ら運んだエリザベス・タスカー准教授が、その旅にまつわる経験をまとめました。

魔の20分?:SLIMが挑む、月面への高精度ピンポイント着陸

小型月着陸実証機、SLIMがまもなく打ち上げられようとしています。SLIMはこれまでの着陸機とどんなところが違い、何を成し遂げようとしているのでしょうか。

1 2 3 4 5 6